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【レビュー】PC引っ越しソフトの『EaseUS Todo PCTrans Pro』を使ってみた感想

イーザスソフトウェアからEaseUS Todo PCTrans Pro11をレビューしてほしいとの依頼があったので各種機能の紹介と実際に使用した感想等を書いていく。提供だからといって製品をべた褒めする気はないので良かったところ、悪かったところ、思ったことを率直に書いていこうと思う。

EaseUS Todo PCTrans Proとは?

このソフトウェアと提供元の会社についての説明を簡単にしておく。イーザスソフトウェアに関してはIT系の業界の人なら知ってると思うけど、パーティション管理データ復旧、データ移行ソフトを開発、販売している会社。今回紹介するのは、その中のデータ移行ソフトで、ダウンロードとライセンスの購入はこのサイトからできる。

対応しているOSはWindows 10/8.1/8/7/vista/XP及びWindows Server 2016/2012/2008/2003。windows系ばっかりなのでMacやLinuxにも対応してほしいところ。違うOS間でも提供されてるクロスプラットホームのソフトを引き継いでくれる機能があればものすごくいいソフトになると思う。

インストールを完了させて起動させると以下のようなUIのウィンドウが出てくる。

EaseUS Todo PCTrans Pro PCtoPC1
最近流行りかつ俺好みのダークテーマなUIなので非常に素晴らしい。ただ白ベースのUIが好きな人もいるのでテーマを切り替えられるともっと良いと思う。

EaseUS Todo PCTrans Proの主な機能と使った感想

PCからPCへ

本製品の目玉機能1。だが残念なことに現在Windowsが入ったPCを2台準備できる環境じゃないので実際に運用できない。機能を紹介するだけに留める。同じネットワークに存在する同じ本ソフトウェアを入れたWindowsPCに移行するプログラムなんだと思う。

EaseUS Todo PCTrans Pro PCtoPC1
PCからPCへをクリック
EaseUS Todo PCTrans Pro PCtoPC2
続けるをクリック
EaseUS Todo PCTrans Pro PCtoPC3
このソフトを入れた別のPCがあれば反応するんだろうけどうちにはないのでこの先は知らない。

イメージ転送

本製品の目玉機能2。イメージ転送って書いてあるけど実際はイメージファイルを作るか、イメージファイルから環境を復元する機能。転送作業は自分でやる。新しいパソコンへのデータ移行でも使えるし、OS入れ直したあとの環境再構築でも使える汎用性が高い機能。

まずは移行元PCでイメージ作成作業

今回は環境再構築を目的に行う。イメージファイルを作成し、外付けHDDにEaseUS Todo PCTrans Proのインストーラと一緒に保存してシームレスに環境再構築をできるようにする。

img-transfer1
スタートをクリック
img-transfer2
イメージを作成をクリック
img-transfer3
任意の保存先とテキトーなファイル名を指定して確認するをクリック。画像はCドライブだけどこのあと別の外付けHDDを指定した。
img-transfer4
アプリファイルアカウントをクリックして各種イメージファイルに格納されるものを確認する。デフォだと明らかに足りない部分があったので追加等の作業もする。アプリの項目はスクショを撮り忘れました。
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アカウントをクリクするとwifiの設定と自分のユーザフォルダの中身全部(多分)が選べるのですべてチェックする。ユーザ直下のAppDataにデータを保管するプログラムは多いのでほぼ必須だと思う。ローカルアカウントにチェクを入れるときはパスワードを要求される。ローカルと書いてるがログイン中のマイクロソフトアカウントのパスワードでも通った。
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ファイルをクリックするPCに接続されているディスク一覧とデスクトップとドキュメントが表示される(デスクトップとドキュメントだけ独立した表示なのは不明)。このなかから必要なものでチェックが入ってなければチェックする。デスクトップとドキュメントに関してはユーザのところでチェックを入れているのでここで入れなくても問題はないだろうがデフォで入っていたので放置。
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自分はchocolateyというwindows使ってるエンジニアにはわりと有名なパッケージマネージャでプログラムを管理しているのでProgramDataのchoco本体にチェックを入れる。
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転送を始めるとこんな画面になる。
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成功するとこんな画面になる。OKを押して終了。

イメージファイルから復元作業

先程作ったイメージファイルとEaseUS Todo PCTransのインストーラをCドライブ以外のストレージにうつしてPCにwindows10を何も引き継がずに入れ直した環境で再構築を試みる。

Restoration1-img
イメージファイルから復元の項目を選ぶと、作成時と同様の画面に飛ぶ。明らかに選択済みになってる項目が少ないので確認してチェクを入れていく。
Restoration3-img
アプリの各種項目でチェックが外れているものにすべてチェックを入れていく。
Restoration4-img
アカウントとWi-fiの設定にチェック。
Restoration5-img
転送したいファイルはチェックがデフォで入ってる模様。PCのところのプルダウンメニューは開かない仕様になっていた。
Restoration2-img
復元しようとしたら止められた。どうやら復元でもライセンスが必要とのこと。いやWi-Fiの設定も引き継いでくれるって言うからWi-Fiの接続設定をスキップしてきたのに、ライセンスを通すにはネット接続が必要っておかしくね?。これは酷い仕様だと思うので、イメージファイルからの復元に関してはライセンスなしでも出来るようにするべきだと強く思った。このソフトでバックアップとってて、復元先でオフラインな環境しか使えなかったらどうすんねん。
とりあえず愚痴ばっかり言ってても進まないのでさっさとライセンスを通して復元をクリック。
Restoration6-img
復元を開始するとこんな画面になる。完了すると再起動を促されるので再起動をするとアカウントとWi-fiの設定、ソフト、ファイルの引き継ぎ作業は完了。

この復元で、各種アプリ、Wi-Fi、アカウントの引き継ぎは確認できたが、どうもパッケージマネージャであるchocolateyの引き継ぎは完璧ではなかった模様。というかchocolateyに限らずコマンドラインで制御するソフトウェア全般が正常に引き継げたとは言い難い状態。

なぜなら環境変数が引き継げてないのでプログラムの実態は引き継げてもパスが通ってないのでpython、ffmpeg、youtube-dl等のコマンド操作ができない状態になっている。有料のデータ移行ソフトというのであればその辺もしっかりしてほしかった。

chocolateyに関してはパスが通ってる云々だけの問題じゃないようで、移行してきたプログラム本体を絶対パス指定でも正常に実行できなかった。有名なパッケージマネージャなので、この辺も意識せずに特に引き継げるようにしてほしい。

アプリの移行

移行させたいソフトはなかったけど、移行後に移行元のパスに依存していたプログラムがどうなるのか気になったので検証も兼ねて使ってみた。結論としては全く問題なかった。移行させたプログラムは移行元のディレクトリに移行先につながるシンボリックリンクが設置されるのでパスが切れることはない。

app-Migration1
スタートをクリック
app-Migration2
別のストレージに移行させたいソフトをチェックし、移行先を指定して転送をクリック。今回はGIMPを試験的に選択し、移行先はDドライブにprogramというディレクトリを作成したのでそこを指定。ちなみにgimpはchocolatey経由でインストールして現在進行系でchocolateyつかってバージョン管理しています。一番懸念しているのは移行後にパスが変わった影響でchocolateyからバージョン管理ができなくなること。
app-Migration3
転送を始めるこんな画面になる。
app-Migration4
転送が完了したらOKをクリックして終了。Dドライブを確認したところちゃんと移行されていた。
app-Migration5
ちょうどGIMPはアップデートかけていなかったので、試しにchoco upgradeをかけてみたらきちんとバージョンアップができたので驚いた。
app-Migration6
移行元のディレクトリを確認したところ、GIMPのシンボリックリンクが設置されていた。どうやら移行元に移行先へのシンボリックリンクを設置することで外部のプログラムのパスが切れないようにしてるっぽい。これは素晴らしい仕様。ちなみにアイコンがショートカットと同じだけど別物なので気になる人はシンボリックリンクでググってみよう。

システムクリーンアップ

ぶっちゃけるとディスククリーンアップに相当する機能。いや要らなくこれ?って思ったんだけど、使ってみると標準のディスククリーンアップがクリーンアップ可能なファイルを算出するよりも速度が早かった。今自分がwindows入れてるパーティションが70GBもないしたいしたものも入れてなかったので、大容量なストレージかつたくさん使用してる人が使ってみると大きな差が出るかもしれない。

system-cleanup1
スキャンをクリク
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スキャンが完了するとこんな画面になる。開放の右側にある紙のアイコンをクリックすると実際に消されるファイルの詳細が見れる。デフォでチェック入ってたり、入ってなかったりする部分をそこで細かく調節出来る。
system-cleanup3
終わるとこの画面が出てくる。完了をクリックして終了。

大容量ファイルクリーンアップ

正直こっちも要らなくねって思った機能だけど、よくよく考えたら複数のディスクから大きい順にソートしてまとめて検索するのは標準のエクスプローラーでは無理なので意外とファイルファイルサイズが大きいファイルを探したいときに便利かもしれない。

file-cleanup1
スキャンしたいディスクを検索してスキャンをクリック。今一つしかディスクが映ってないけど複数のディスクを選択可能。
file-cleanup2
スキャンが完了するとこのソフトが大容量と定義してる容量以上のファイルが大きい順に表示される。消したいものにチェック入れて、削除をクリックすればいいはず。今回は特に消せるものがなかったのでこれ移行の操作はしていない。下の方を見ると20MB未満のファイルが存在しなかったので多分20MB以上のファイルが大容量として定義されてるんだと思う。

総評

ファイルと、GUIのソフトウェアの移行させたり、ドライブ間でソフトウェアを移行させるプログラムとしては非常に良くできていると感じた。パッケージマネージャ等でソフトを管理しておらず、CUIのソフトウェアを一切使ってない環境の人であれば、導入する価値はあると思う。今後、CUIのソフトウェアやパッケージマネージャ等の引き継ぎも完璧にできるようにアップデートされることに期待したい。

お値段はPro(おそらく個人向け)の永久ライセンスの製品で8390円。データ移行程度で高く感じるかもしれないが、データ移行を効率よくやる方法を模索したりスクリプト組んだりする労力と時間的コストを考えたら割と妥当な値段かもしれない。